セミリタイアをする上での失敗要素を明確にする#6

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おおはらゆういち(パクチー大原)

1994年福岡県生まれ。「筋トレ仲間が欲しい」と思い、早稲田大学に入学。早稲田大学のボディビルコンテストで優勝し2016年度ミスター早稲田となる。卒業後は不動産の営業→フリーランスのトレーナーになる。現在は島根県の山奥で【筋トレ村】を作りつつセミリタイア生活を送っている。

この記事は以下の記事の続きです。

セミリタイア後の収入とキャリアを考える#5
セミリタイア後の収入とキャリアを考える#5
この記事は以下の記事の続きです。 目次セミリタイアでの5つの働き方何もない状態からセミリタイアするための道のり【だれでもできる仕事をする】【自分の強みの活かせる.....

失敗要因を明確にし、その対策を立てる。

セミリタイアをしてからの収入はキャリア形成については前回の記事で詳しく紹介しましたが、今回はそれ以外の不安要素を明確にして、その対策を立てていくことにしましょう。

何事も無計画に進めようとすればすぐにつまずいてしまいますが、あらかじめ失敗要因を洗い出し、その対策を立てて置けば想定内の出来事として冷静に対処することができます。

漠然とした不安も全て明確に言語化し、その不安への対策を立てることができれば、不安に打ち勝つことができますので一緒に確認していきましょう。

セミリタイアをしてからの不安と対策一覧

①仕事がなくなった➡一つの収入がなくなってもいいように複数の収入を用意しよう

詳しくは#5の記事を参考にして下さい。

②趣味に飽きた・自由に飽きた➡別の趣味を探す。仕事をする。

③お金が足りない➡生活コストを落とす。最悪これやっとけば生きていけるという仕事を探しておく。

最悪バイトやればいいかとか、今持ってるスキル活かして前職とおなじ仕事をやればいいかとか、何かしら自分の中で安心してお金を稼げるものを作っておく。あとは生活コスト落とす。詳しくは#4と#5の記事を参考にしてください。

④社会的信用がなく、引っ越し先が見つからない➡会社勤めでなくても賃貸&宿泊できるところはたくさんある。

場所にもよるがAirbnbであれば水道光熱費Wi-Fi代込みで、ひと月当たり60000円代で物件を借りることができる。空き家バンクといった空き家専用サイトは個人間で賃貸契約を結ぶことが多いため、会社勤めでなくても一軒家を借りることができる。

また一泊2000円程度で宿泊できるホテルは意外とあり、水道光熱通信費、掃除代金込みであることを考えると安い。収入があるなら法人を作り、自分が作った法人の社員として賃貸契約を結べば審査は通る。または友人が法人を持っているならその法人の社員の体で、、、

⑤引っ越し先でのコミュニティや近所づきあいが苦痛。➡いつでも引っ越せるようにしておく。

仮に引っ越し先の人間から嫌がらせを受けた時の為に、いきなり古民家を購入するといった後に引けなくなる行動はやめておきましょう。

まずは引っ越し予定地域にある賃貸物件に住んでみて、地域の雰囲気や人間関係を理解した上でそのまま住み続けるのかどうかを決めると不要なリスクを減らせます。

最近では地方移住者のために1週間から数カ月単位で泊まれる住居をそれぞれの地方自治体が用意している場合が多いのでまずはそこに住んでみると良さそうですね。

自由な時間が多すぎて暇、やりがいがない➡自分の興味あることを仕事にする

365日すべての休日にすると、すべてが平日になる。という考え方がありますが、生活をする上ではメリハリをつける必要があります。押し付けられる仕事ではなく、自分興味のあることや、苦痛に思いにくい仕事を1日に3-4時間ほど行いましょう。そうすると1日ずっと暇でやりがいのない状態を防ぐことができます。

子供ができると悠々自適な生活はできないのでは?➡自分の選択次第&収入による

なるべく働かずに自分だけの生活を送りたい人に、子供ができるとその生活を維持できないと言うのは的外れな質問です。

仮に、子供を作る前提で会社員をやめてセミリタイア生活をしたいのであれば、会社員をしながら副業収入を伸ばし、生活コストをしっかりと落とした上で子供を育てていけそうな収入と収入の柱を立作っておきましょう。

余談ですが、子供を作らなければいけないのではなく、作りたいから作るはずです。周りから結婚はするものだ、子供を育てるものだと押し付けられてその選択をし、自分の首を絞めるのはナンセンスなので、自分の選択で自分の人生を決めたほうが生きやすそうですね。

「結婚をしなければならない。家族を作らなければならない。」という固定観念が出来上がっているのは過去は家族単位で支え合わないと生活ができていなかったからですが、現在の日本では食べていけない、生活ができない状況に陥ることはありません。だれでも明日には何かしら食べていて、安全な寝床で暮らしていける余裕があります。

余裕があるからこそ友人が助けてくれたり、失業保険・生活保護といった国の制度に助けてもらったりと、昔は家族単位でしかなかった助け合いの輪が、友人や、国単位で広がっています。つまり「生活するため、生きるため」に家族という内集団を作る必要がないのです。

明日のご飯に困らない豊かな国に住んでいるからこそ、家族以外の誰かしら助けてあげられるし、家族以外の誰かに助けてもらうことができる。「国や、自分の知り合い」という「家族」よりも大きな助け合いの輪ができているため、「○○家を守るため」とかそういった目的で家族を作る必要はありません。誰かしら最低限の生活は守ってくれます。

病気になった場合の収入や生活は?➡病気になっても続けられる仕事をする。使える制度を使う。

セミリタイア組だけでなく、正社員も対処しておくべき問題ですが、病気になっても続けられるリモートワークの仕事を行っておく、資産性のあるものを作っておくとよいです。詳しい仕事の内容は#5を参考にしてください。

医療費については医療費がかさんできた場合は、ひと月に一定の金額を超えるとそれ以上の費用は払い戻してもらえる「高額医療費制度」を使いましょう。収入が低すぎて高額医療費制度を使う前に金がなくなるのであれば、正社員もセミリタイア組も生活保護を受けましょう。

失業保険同様、生活保護もある条件を満たすことができれば誰でも受ける権利のある制度です。仮にお荷物になって自分が情けないと思うのであれば、病気が回復したら、お金を稼いで生活保護でもらった以上のお金を税金として納めればよいでしょう。だれもあなたのことを気にしてないと思いますが。

また、俺たちの税金を!という人がいますが、その人が年収800万以上でない限り、自分が納税している額よりも、高所得の人が納税したものによってつくられた道路や施設、保険といった制度を使っている割合のほうが多いので「高所得者様が納税してくださった税金を!」といったほうがいいかもしれません。

というか、高所得に分類される人も、高所得になるまではだれかしらの税金の恩恵を受けて育ってきているので一人で生きてきている人はいません。生活保護の不正受給や、生活保護のお金をパチンコなどに使っていることに対して批判するのであれば良いのですが、助け合いの制度に関して苦言を呈するようであれば自分の首を絞めることになってしまいます。

まともな医療を受けられない➡まともな医療を受けられる場所に移動する

引っ越した地域にまともな医療を受けられるところがなければ、まともな医療を受けられる所に移動しましょう。

なぜか「その地域にずっと住み続けなければいけない」という固定観念がありますが、今住んでいるところを引っ越して病院通いやすい場所に住む、冬は寒いから南国に住むという生活をすればよくないですか?

田舎でも、都会でも、外国でもそこまで金なくてもどこでもセミリタイアできるっしょ?という内容については後ほど詳しく解説します。

老後が不安➡老後でも働ける仕事をする。金をためておく。

「老後が不安」の不安を因数分解すると、歳をとってからの働き方への不安と、介護を誰がするのかという不安に分類されます。

仕事に関しては#5の記事で紹介したようにセミリタイアをしつつ、100人に一人の掛け算を作ってレアカードになっておく、リモートワークで働ける仕事にシフトしておく、資産性のあるものを作っておくことで解決できるはずです。

また、介護に関してはセミリタイアでの対処法も会社員での対処法も変わりませんが、特別養護施設やケアハウス、訪問介護を依頼する場合に必要なお金は月15-25万円ほどですので、貯金をためておくか、ブログ、YOUTUBEの動画、個人事業、株式投資といった資産性のあるものを作っておきましょう。最悪生活保護を受けとけば大丈夫です。

孤独に耐えられない。➡月一で友達に会う、SNSといったネットでのつながりを使う

地方移住をして孤独に耐えられない人がいます。私自身最初のころは孤独を感じましたが3カ月もすればなれます。慣れない場合はラインやZOOMを用いたビデオ通話、SNSでの他者とのやり取りをすると孤独を和らげることができます。

また、地方移住をすると生活費が浮くため、そのお金を使って月1で東京や都市に行くと良いでしょう。都会でセミリタイアしたい場合は、福岡といった地方都市に行けば繁華街から徒歩15分の所に2-3万の物件があるのでそういったところに住みつつ、友人と遊ぶ生活が良いと思います。東京でもシェアハウスなら月3万円程度で済むことができるため友人と離れる必要がなくなります。

以上がセミリタイアをする上で代表的な不安要素だと思いますが、不安を明確にして対策を立てて置けば何とか準備ができたり対応できたりするので、まったく予想してなかったことがない状態にしておきましょう。

次回の記事は金がそこまでなくても、都会でも、海外でも、セミリタイア生活はできるよね。という内容の記事を紹介していきます。