オロッス!パクチー大原です!@pakuti_ohara
今回は大胸筋を鍛えるペックフライについて解説していきます。大胸筋の内側を鍛えたい、ベンチプレスやディップスをおこなっても大胸筋が大きくなる気配がないという人には特に役に立つ内容ですので最後までご覧になってください。
目次
ペックフライで鍛えられる部位
ペックフライでは大胸筋全体を鍛えることができますが、その中でも大胸筋の内側を特に鍛えることができます。なぜペックフライだと大胸筋の内側を鍛えらえるのかというと、それは肩甲骨の開き具合が関係しているからです。
ペックフライの特徴とメリット
以下でペックフライの三つの特徴を紹介します。
特徴①大胸筋を最大限収縮できる
ペックフライは両手を近づける動作をして大胸筋を収縮させ、ベンチプレスでは両手を近づけずに収縮させます。この両者の違いは両手の距離と肩甲骨の開き具合です。
ペックフライでは両手を近づけていくにつれ、肩甲骨も開き、大胸筋の内側まで収縮させることができます。一方、ベンチプレスでは手の距離を近づけることができず常に肩甲骨も寄せた状態で行うため、大胸筋を最後まで収縮させることができません。
言い換えると、肩甲骨をあまり寄せない状態かつ、両手を合わせるようにすると大胸筋を最後まで収縮でき、大胸筋の内側を鍛えることができます。一方、肩甲骨を寄せている状態だと大胸筋をすとっちさせやすくなるため、ダンベルフライでは肩甲骨を気持ち寄せるようにします。
肩甲骨開く・収縮しやすい→大胸筋内側
肩甲骨寄せる・ストレッチしやすい→大胸筋外側
特徴②大胸筋だけを狙える
ペックフライは短関節種目と呼ばれ大胸筋だけが働きます。
そのため、ペックフライでは多少フォームの崩れてしまいがちな15-20回のような高回数でも怪我することなく大胸筋に刺激を与えることができるので、高回数向きの種目です。
実際のトレーニングではベンチプレスのような高重量を扱える種目で5-8回、トレーニングのシメにペックフライで15-20回をやれば、物理的な刺激と科学的な刺激を両方与えることができます。
また、ベンチプレスやダンベルプレスでなかなか胸に効かせられない人はまず最初にペックフライを15-20回ほど行い大胸筋をパンプさせた後に、ベンチプレスといった種目を行うと効かせやすくなります。▼詳しくは別の記事に書いてあるので、この記事を読んだ後にみてください。
特徴③大胸筋に与えられる刺激は弱い
ペックフライのような特定の筋肉だけを使う単関節種目は、三角筋や上腕三頭筋も同時に使うベンチプレスやダンベルプレスのような多関節種目よりも大胸筋に与えらえる刺激は弱くなります。
ですので、種目を一つだけに絞るならペックフライを選ぶべきではありません。
ただ、ベンチプレスやダンベルプレスと組み合わせて行う場合は効果的な種目ですので、トレーニング時間に余裕のある人は一緒に行ってみましょう。
ペックフライの動作
ペックフライの動作は以下の通りです。
・取っ手を握った手が乳首の位置になるように座席の高さを変える
・骨盤を立てる
・少しみぞおちを突き出すように胸を張って肩を落とす
・15-25回できる範囲の重量を選択する
・肘の角度は150-165度をキープ
・肘の角度は変えずに、肩と腕の角度を変えるように手のひらを合わせていく
・収縮させるポイントで一瞬止める
・収縮させるときは取っ手を握り込みながら行う
・取っ手同士がくっついたら肩の角度が45度くらいになるまで開く
・それを限界まで繰り返す
重要なポイントは以下でより詳しく解説していきます。
ポイント①座席の高さ
ペックフライを行う時の座席の位置は重要です。取っ手を握った手が鎖骨と同じ高さだと大胸筋ではなく、三角筋だけを使って動作を行う形になってしまいます。大胸筋を鍛える場合は手の位置が乳首と同じ高さになるように調節しましょう。自分の場合はどの高さがいいのかをメモって把握しておくと無駄な時間を省略できます。
ポイント②手の開き具合
ペックフライで腕を広げるときは腕の角度は45-60度くらいまでにしておきましょう。それ以上広げてしまうと大胸筋ではなく肩に負荷が逃げてしまうからです。収縮メインの種目だと割り切ってストレッチはあまり意識せずに行いましょう。
ポイント③骨盤を立てる
▲NG:骨盤が立っていない、後ろに傾いている
▲OK:骨盤が立っている
ペックフライを行う際は画像のように骨盤を立てます。骨盤が後ろに傾くと胸を張りづらくなるため大胸筋に効かせにくくなってしまいます。ラットプルダウンやシーテッドローも同様にベンチ台に座って行う種目は骨盤を立てることが基本です。
ポイント④肩関節の角度を変える
肘をかなり曲げた状態で手を合わせようとするもの間違いではありませんが、大胸筋の内側を鍛えたいのであれば大胸筋が最大限収縮できるように肩の角度を変える必要があります。肘の角度は150-165度をキープして、肩の角度を変えるようにして手を合わせましょう。
ペックフライを行う効果的な重量と回数
ペックフライは高回数で行うのに適した種目であるため、15-25回をやっとできる重量を選択しましょう。ベンチプレスやディップスといった重い重量を扱う種目を行った後に行ってあげることが基本です。インターバルは1分とし2-4セットの範囲で行います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?肩甲骨の開き具合で大胸筋の外側が鍛えられる、内側が鍛えられるという知識があれば、ペックフライでなくても他の種目でも大胸筋の内側を鍛えれることが分かるはずです。ほかの種目が知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。