そもそも、なぜ僕らは働くのか、生きているのか?#2

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おおはらゆういち(パクチー大原)

1994年福岡県生まれ。「筋トレ仲間が欲しい」と思い、早稲田大学に入学。早稲田大学のボディビルコンテストで優勝し2016年度ミスター早稲田となる。卒業後は不動産の営業→フリーランスのトレーナーになる。現在は島根県の山奥で【筋トレ村】を作りつつセミリタイア生活を送っている。

この記事は前回の記事↓の続きです。

貯金100万円以下の私が村づくり(セミリタイア生活)を始めた理由#1
貯金100万円以下の私が村づくり(セミリタイア生活)を始めた理由#1
目次「将来のために頑張る」への違和感。60歳で母親が死んだメキシコの漁師の話を知るおそらく父親も補足 「将来のために頑張る」への違和感。 当時私が18歳のころ .....

いま何のために働いているのだろう?

サラリーマン時代の私は

「今何をしているんだろう?」

「なぜこんなつらい思いをしているんだろうか?」

と自問自答をする日々でしたが、

皆さんは今なんのために働いていますか?

働く理由としては主に以下の二つがあげられると思います。

①仕事にお金以外のメリットを感じている

②生活費・お金のため

一概に「こっち!」

といえるものではありませんが、

働く理由としてはどちらのほうが大きいですか?

【お金以外のメリットを感じているから働く】

・楽しいから 

・新しいスキルが得られるから、

・成長している感じがあるから

働く中でこちらの理由のほうが

2割以上を占めている場合だと

今の仕事をやめたいとは思う人は少ないはずです。

【お金・生活費を稼ぐために働く】

一方、生きるため

お金の為に働いている割合が9割以上の場合は

仕事が基本的に楽しくないはずです。

自分の時間を切り売りした対価として、

自分の自由を与えた対価として

お金をもらう。

ここで質問なのですが、

何のためにお金を稼いで

何のために生きていますか?

お金とは何か?

お金はものを買うためのものでしょ?と

思う人もいるかもしれませんが、

【お金は自由を得るための引き換え券】です。

欲しいものを手に入れるため

食べたいものを食べるため

無駄な手間を省くため

自分の時間を節約するため

不自由な生活をしないため

お金の為には働くというよりは

お金を得たことでできる

それぞれがやりたいと思っている

自由なことを手にするためにお金を稼いで働くのです。

ただ、9割以上お金の為に働くようになると

残念なことが起こります。

それは【お金を得るために自由を失う】のです。

(以下ではストレスという言葉を使いますが、

ここでのストレスは自分で何か挑戦するといった

ポジティブなストレスではなく、

人や環境から押し付けられる

ネガティブなストレスについて言及しています。)

・ストレスの少ない環境にいる自由を失い

・ストレス解消のためにお金を使わない自由を失う

「週末はストレス解消になることに

お金を使うのが楽しみだ!」

という人がいますが、

もしストレスが溜まっておらず

今の仕事以外の働き方ができていた状態でも

その楽しみを続けているでしょうか?

「お金の為に働いて、

仕事でためたストレスを解消するため

にお金や時間を失って、

またお金の為に働く」

というサイクルになっていませんか。

生きるために働いている人は

何のために生きていますか?

何のために生活をしているのか?

何のために生きているのか。

生物学的に言えば

「子孫を残すため!○○家を繁栄させるため!」

と答えることが正解ですが、子孫を残すためだけに

生きようとする人は少ないはずです。

子どもを作って幸せな家庭を築きたい!

趣味の時間をなるべく楽しめるようにしたい!

といったように人それぞれ、

なるべく多くの幸福を感じるために生きているはずです。

たくさんのお金、みんなが求める安定した職業

辛い仕事、辛くない仕事、

これは全て自分が幸福を得るための手段でしかありません。

目的は一つしかありませんが、

手段はいくつもあり

自分に合ったものを選択できるはずです。

今の過酷な環境で働く以外に、

よりよい環境に転職することもできますし、

フリーランスとして働きながら

セミリタイアすることもできます。

「定番とされているこの方法でしか、

今やっていることでしか、幸福を得られないんだ!」

という人は、本著を読みつつ

数ある幸福を得るための手段の中で

自分にはどんな手段があっているのか考えてみてください。

ここではセミリタイアをする方法をメインに解説していきますが

この生き方も幸福を得るための手段の一つにしか過ぎません。

幸福を感じるために生活し、働く

私たちは、

「幸福を感じるために生活して働く」

ということが明らかになりました。

ただ、幸福とは言っても

因数分解すると様々なものがあります。

100円拾った幸福。

上司に褒められた幸福。

早く残業を終えられた幸福。

ストレス解消のビールが幸福。

趣味を楽しむ幸福。

家族と過ごせる幸福。

苦痛を感じずに済む幸福。

数ある幸福のうち、

自分が一番欲しい幸福は何ですか?

今までで一番楽しかった、記憶に残ったことは何か?

人生をかけて、

100円拾った時の幸福や

残業をやらずに済む幸福を

追い求める人はほとんどいないはずです。

今後セミリタイアの生活をする上で

重要なポイントになるので考えてみて欲しいのですが、

今までの人生で一番幸福を感じたことは何ですか?

その幸福を今現在も感じ続けていることはできていますか?

【他人から押し付けられた幸福を追い求めていませんか?】

他人が押し付けるものを求めて生きていないか?

私を例に挙げると、父親から見た私は不憫でしかたがないようです。

・年収は低く、安定した生活ができていない

・自分の収入の為に結婚もできない、子供も育てられない

・お金がないために女遊びもできない、高級品も買えない

父親は父親で幼少期は貧しく、

親戚の家をたらい回しにされていた影響もあるのか

「お金をたくさん稼げる・家族を自分で養える=豊かさ」

と感じるようです。実際のところどうなのかはわかりませんが。

私の場合はありがたいことに、父親からは

お金の心配をする必要のない環境で

育ててもらったためか、

サラリーマン時代にお金の為に働いてみて

父と私は幸福を感じる基準が違っていることに気が付きました。

幸福を感じることは人それぞれ違う。

「私の場合は」結婚や高級品を身にまとうことに

幸福を感じることはありませんし

周りがやっていることを自分もやることで

幸福を感じることはありません。

本当に結婚や子育てをやりたかったり

高級品のブランドストーリーに共感してそれを

購入するのであればいいのですが、

「周りがやっているから」

「これが普通だから」という圧力や

「周りからよく見られたいから」という理由で

自分が本来やりたかったことを

犠牲にするつもりはありません。

私がパーソナルトレーナーをしている時に出会ったお客さんに

「もう一度人生をやり直すなら子育てはもうしないかな!

自分を犠牲にすることが多すぎたから!」という方がいて

「周りがやっているからといった理由で

大きな決断や買い物をしてしまうと

本来やれていたことができなくなってしまうのだな」

と再認識しました。

同じ理由から私は

一般的には欲しいとされているけど、

自分は特段欲しくないものを切り捨てています。

・マイホーム

・自由を犠牲にしたうえで得るお金

・自由を犠牲にしたうえで得る安定した職業

お金の稼ぎ方については後ほども詳しく説明しますが、

お金は大切で、あればあるほど自由を手にできます。

ただ、自分がやりたくない・自由を失う手段で

お金を得ることはしなくても良いと思っています。

ですから「父親が安定していて給料もいいから」と

私が感じる幸福をガン無視したうえで進めてくる

高校の職員になるつもりはありません。

念を押しておきますが、

別に職員を馬鹿にしているわけではなく

単純に「私の」やりたいこと・苦痛を感じないことではないのです。

生きる中で本当にやりたいことは何か?

これを読んでいる人それぞれ違った内容になるとおもうのですが、

私の中で一番記憶に残った楽しかったことは

自由と好奇心を満たしている時でした。

例えば自分一人で仕事を回している

自分で人生を動かしている感覚がある

海外旅行や新しい体験をして好奇心を満たしている

私の場合はこの自由と好奇心を最大化するために

人生を送っていきたいと思っています。

やりたいことが分からないという人もいるかもしれませんが

とりあえず様々なことにチャレンジしてやってみれば自分の

やりたいことを見つけられるようになります。

幼稚園や小学生の時にやりたいことや将来の仕事を決める

風潮がありますが、知っていることが少なければ

それだけ選択肢の幅が小さくなってしまうので

とりあえずやってみる。

やってみる中でハマるものとか

楽しさを感じるものが出てくるのでそれを

追及するようにすると良いです。

辛いことからは逃げていい。一つのことをやり続けなくていい。

一般の人は一度やり始めると

今の仕事や趣味をずっとやり続けなくてはならない。

という固定観念に取りつかれている人が多いようです。

最終的に目標が達成できるのであれば

一つのことをやり続ける必要はありません。

苦痛が多く、リターンが少ない(採算の合わない)

仕事や働き方であれば別の手段に変えても良いですし、

ある目的を達成する上で良いアイデアが

思いつかないのであれば一旦その計画を置いて、

別の計画に取り掛かって時間を置くと

良いアイデアが生まれてくるのであれば、

進行中の計画をを休ませておくというのも有効な手段です。

(アイデアの作り方については、ジェームズW.キングの

「アイデアの作り方」を参照してください。)

逃げは恥とは言いますが、目的を達成するために

逃げるのであれば別に良いのです。

辛いことをやり続けて努力をやり続ける姿が

美徳とされていますが、目的を達成できていなければ

逃げて結果を出せなかった人間となんの変りもありません。

しつこいようですが、あくまで手段と目的を分けて

一つの手段が通用しなくなれば違う手段に切り替えればよいのです。

逆に一つの手段がずっと通じると思っていることが危険です。

一つの事業しか営んでいない会社がコロナといった

突然現れる不確定的な要因で簡単に潰れるように

ある目的を達成させる上で

ずっと一つの手段が通じることはありません。

生き残っている企業は一つの事業では不安定なので

不安定な事業を複数取り組むことで

複数の事業を平均して企業を安定させようとしたり

常に新しいことに取り組み変化しています。

本著では変化する外部環境や自分の心境に合わせた

セミリタイアやチャレンジをする上での働き方や失敗対策、

リスクを最小限に抑えたうえでチャレンジする方法、

私がセミリタイアの一貫として行っている村づくりも含めて

幸福を感じるための手段の一つを提案していきます。

続き↓

今までのセミリタイアは古い。【今すぐできる】セミリタイア2.0とは#3
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この記事は前回の記事の続きです↓ 目次セミリタイアとは何か?セミリタイアをする必要があるのか?セミリタイアで得られるものセミリタイアで失うものもっと早くできる【.....